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埼玉県障がい者共同作業所・事業計画


令和5年度
埼玉県障がい者共同作業所事業計画事業計画


1【運営状況

 令和4年度では、入所及び通所利用者で大きな動きはないものの、光熱費や物価の高騰のあおりを受けてB型作業で影響を受けている。作業量はわずかながら増加しているものの、それらにかかる経費等の値上げで平均工賃が下がるとともに、クリーニングでは衣類の種類によっては赤字になるものもあり、代金の値上げをせざるを得ない状況となった。
 訪問介護ケアサポート「あげいん」では、新規利用者が継続的にあるものの、登録ヘルパーが増えずに現職員のオーバーワークになっているところもある。
 作業所全体では、コロナ陽性者も発生したが、運営に大きな影響なく終結させることができた。
 引き続き感染症等の予防対策は必要である。

2【運営方針と事業目標】
運営方針
 今年度も入所利用者の確保に向けて受け入れ対象利用者の拡大を図っていき、あげいんを含む作業所全体での組織の見直しや強化など改革を考えていく。また、B型作業所については作業の選択肢や内容を常に検討しながら、利用者に合った作業と工賃向上に努めていく。
 ケアサポートあげいんでは、登録ヘルパーの人員確保に力を入れ、外部媒体も含めて募集方法を検討しながら増員強化に努めると共に作業所全体で連携業務にも携われるように構築していく。

事業目標
(1)入所利用者を確保するために、受け入れ態勢を整備するための計画をたてていき、必要であれば施設改修も行い現在の入所希望のニーズに応えられるようにしていく。
(2)B型就労継続支援(通所)において稼働率96%以上(1日48名以上)を確保し、また、作業内容を効率的に増やして工賃の向上を目指していく。
(3)作業所の利用者受け入れ状況等をリアルタイムで広く発信及び対応出来るようにし対応窓口の見直しや作業所のホームページを更に活用して希望者対応を迅速に行う。
(4)感染予防対策では、感染予防委員会の中で定期的に検証し統一的な予防対応を行えるようにする。また、BCP計画を作成し万が一の有事にも対応できるよう構築していく。
(5)ケアサポートあげいんでは、登録ヘルパーの確保に重点をおき、募集方法を検討し実施していく。
 また、サービス提供責任者の業務内容も整理しながら利用者確保にも努めていく。
(6)組織の見直しと強化をし安定運営につながるよう努めていく。

 以上6つを目標とし、その進捗状況を随時法人本部に報告及び相談をしながら進めていく。取り組みの内容によっては、会長及び理事や事務局長にも参画していただき、目標達成に努める。

 また、次の事業にも計画的に取り組む。
 施設が築25年になり修繕が必要な箇所があり、優先順位をつけて助成金申請も含め中期的な計画をたてていく。また、入所利用者エリアで浴室や室内設備品なども更新が必要なところがあり同じく計画していく。

3 管理課

【支援係
@ @入所・B型ともに効率的かつ安定を図るために就労移行支援事業の在り方や人員配置等組織の見直しも含めて検討していく。

A 個別支援計画に基づく援助
(ア)担当する利用者の個別支援計画を立案し実行しながら、経過を観察し必要ならば計画の変更をして利用者により良い支援体制を常に考慮する。

B B型就労継続支援の作業内容の検討と工賃向上を目指す。
(ア)現在行っている作業の内容や進行を常に把握すると共に、違う分野での利用者に合う作業拡大にも着目し幅を広げて、工賃向上を目指す。

C 作業場の環境整備
(ア)利用者が常に安全で快適に作業ができるように状況を把握しながら、危険のものの除去や改修、備品整備等に努める。

D B型就労継続支援利用者の一般就労への移行
(ア)利用者の能力や希望等を勘案しながら、可能な限り一般就労への移行を個別に検討する。
(イ)募集状況や業務内容を把握しながら利用者への支援を行う。

E 余暇活動の充実
(ア)作業以外の時間のQOL向上を目的に、入所担当利用者への買い物援助や相談など個別対応を行う。
(イ)また、全利用者を対象に「筋肉UPサークル」として、作業終了後に運動の機会を設け支援する。

【健康係】
 利用者並びに職員の健康管理について、健康係の看護師を中心に次のように取り組む。

@ 感染症予防の取り組み
 感染症対策委員会で新型コロナウイルスやインフルエンザ等の感染症予防にむけて情報の収集と発信をして施設でできる対策をしていく。また、インフルエンザワクチン接種等の取り組みもしていき費用については上限額を設定し作業所が補助をするよう随時検討していく。

A健康診断の実施
 利用者及び職員の健康診断を計画し実施する。利用者は年1回、検診車を伴う医療チームに来所していただき、一般検診を実施する。
 職員は個別にかかりつけ病院等で実施するよう手配の手伝いと実施状況の管理を行うとともに、検査の基本費用については、作業所の健康診断取り扱い規定に基づき、入会している福利厚生クラブの助成と合わせて、本人負担なしで実施できるように継続していく。

(ア)北濱ライフクリニックの診察手配
 当作業所の全利用者を対象に年2回、協力医療機関である北濱ライフクリニックの当作業所嘱託医師に来所していただき定期診察を受けられるよう手配をする。

(イ)利用者の日常的健康管理
 必要な利用者に対して、随時投薬の管理やバイタルチェックを施行し健康への指導も行う。また、緊急的な体調の変化には速やかに医療機関への受診手配や同行を行い、家族等への連絡をして早期対応に努める。

【庶務係
@ 分析と工夫の実践
 施設での収支を常に把握しながら、予算執行状況なども加味して分析をし、無駄を省くなどの工夫をしてそれを実践する。
 全体会議等を通じて施設の運営や収支状況を伝達し全職員で取り組めるように発信する。また、施設内の整理整頓をして様々な効率化を図る。

A インボイス制度の導入
 令和5年10月より始まるインボイス制度に向けて法人本部事務局と合わせて内容を熟知し準備していく。
B 車両管理

 安全運転管理者および運行管理責任者をそれぞれ設置し、車両の管理及び運転者の毎日の健康管理を行う。

【給食係】
@ 環境の整備
 安心安全の食事が提供できるよう、厨房及び食堂の整理や清掃及び設備の管理で清潔を維持する

A 献立の工夫
 利用者においしく、また、楽しみながら食事をしていただけるよう献立を工夫する。体調等の管理で個別対応が必要な利用者には、担当支援員や看護師と連携し可能な範囲で対応をする。

B 行事への協力
 施設の行事の際には、行事担当と連携し行事食等の提供を行う。

C 他施設等と連携し、食事提供をしたり受けたりできるようその都度協議しながら体制づくりをする。

【在宅課あげいん
(ホームヘルプ事業・福祉有償運送事業・生活サポート事業)

@ 登録ヘルパーの確保と業務の再編成
 通年での広告媒体や埼玉県労働局主催の企業説明会及びハローワーク等を積極的に活用しヘルパーの確保に努め、常勤職員の業務を再編成し利用者拡大に努めるとともに、安定運営を図る。

A 介護保険法における訪問介護の実践
 ケアプランに沿った訪問介護計画書を作成し、身体介護・生活介護サービスの提供により利用者が自宅での生活を快適に送れるための援助をする。また、利用者の体調や身体機能の変化を訪問時に観察し、機能低下などが見受けられた場合はすみやかに介護支援専門員へ報告し、必要であれば介護支援専門員の指示のもと、訪問介護計画書の見直しを適宜していく。

B 障害者総合支援法における提供サービスの実践と充実
 相談計画書に基づき個別支援計画書を作成し、障害者総合支援法に位置付けされているサービス(ここでは、移動支援・行動支援・同行支援・訪問による支援)の提供を実践していく。
 また、サービスの提供により利用者が充実した地域生活・社会参加ができるような支援やサポートを目指す。

C 福祉有償運送サービスの展開
 運行管理責任者を選任し講習等に参加の上、有償サービスとして実施していく。利用者の依頼を安全かつ確実に遂行する。それに伴い、運送車両の点検等を常に実施し運転者は健康管理に気を付ける。
 運行管理責任者は利用者の依頼に速やかに対応し配車予約を入れ車両と運転者の手配・調整を行う。        

D 生活サポート事業への参加
 介護保険法や障害者総合支援法でのサービス提供が難しい場合に相談支援専門員から依頼を受け送迎サービス・派遣介護・一時あずかりのサービス提供を実施し、利用者の生活サポートをしていくことを目的とする。

E 連絡体制の確立
 各サービスとも緊急時の連絡体制と方法を各所関係機関と連携し確立する。連絡方法などは携わる職員全員に周知徹底を図る。また、定期的に連絡方法の再確認する時間を設ける。メールを活用し翌日の予定を各ヘルパーに送信し確実な支援をしていく。

F 家族負担の軽減
 サービス提供により利用者家族の身体的・精神的な負担を軽減し、家族の休息時間の確保を目指す。

G 作業所全体で取り組める業務の構築をし、連携を図っていく。

5【研修】
 OJT、OFFJT共に随時取り組んで行く。
 OJT では引き続き、日々の業務の中で主任以上が各スタッフに指導を行いスキルアップを図り、また、支援員会議等を利用し時節に合う課題への取り組み研修を行う。

 OFFJT では、作業所全体で外部研修の情報を共有に、しかるべき研修に各職員均等に参加できるよう配慮する。また、法改正に伴う「サービス管理者更新研修」や「運行管理責任者講習」への参加を最優先に他、「権利擁護研修」等の申し込みをして参加できるよう作業所全体で協力体制をとる。また、必要な資格取得に向けて取り組めるようその都度協議しながら取得のための援助を行う。

【防災】
(1)法で定められた規定に基づき、施設の防災計画をもって所轄消防署と連携して、年2回の避難訓練を実施する。
(2)定期的な専門業者による防災設備点検を実施し、不備の改修や整備を常に万全として有事に備える。
(3)さいたま市等が実施する福祉施設防災訓練や情報交換の機会に参加し情報共有に努める。

7【会議
 作業所内における会議を次のとおり開催する。

(1)支援員会議 ー 月1回支援員を中心に開催して所長、次長、課長も参加する。作業に関することや利用者ケースなどの確認や検討を行う。また利用希望者等の情報交換や対応なども話し合う。
招集は次長が行う。

(2)全体会議 ー 月1回に非常勤職員も含め全員対象で行う。作業所の月収支報告や作業状況などを確認し、また、必要な協議を行い、職員全体で情報の共有をする。
招集は次長が行う。

(3)給食会議 ー 年3回開催し、給食担当者及び所長、次長の他必要な職員が参加をする。給食や食堂に関する全般で確認や協議をする。
招集は次長が行う。

(4)運営会議 ー 必要時に開催をする。所長、次長、課長と指名された職員が参加をし、事業運営や展開などを協議し内容によっては評議員会及び理事会に提案をしていく。また、必要な場合は、法人会長及び法人事務局長にも参加を依頼し内容の検討していく。

(5)リスクマネージメント委員会
 昨年度に編成された当委員会の中で各委員会を組織し継続的に協議や研修を実施していく。

@ 障害者虐待防止委員会
A 身体拘束対応委員会
B 感染症対策委員会
C 災害等危機管理委員会
  以上4つの委員会で組織する。

(6)法人広報委員会に参加
 法人組織にある広報委員会に委員として参加し年2回発行の広報誌の編集作業に参画する。

8【行事計画】
@ らんまん祭 ー コロナ禍での状況を加味して、らんまん祭実行委員会にて内田サービス管理責任者を実行委員長とし計画及び開催を検討する。実施する際には、作業所全体の行事として開催し地域の方々にも参加していただき、作業所と地域の交流も行う。また、近隣の同業事業所にも案内をして交流と情報交換などをし、当施設利用者のみならず、多くの方々に楽しんでいただける行事として開催をする。

A 年間行事予定 ー その他の年間を通しての行事は、行事担当者を中心に行事担当者で年間の行事予定を立て、その時期の状況を勘案しながら開催の調整を行い、作業所全体で協力し企画運営をする。

埼玉県障がい者共同作業所

〒336-0031
埼玉県さいたま市
南区鹿手袋4−27−1

TEL 048-862-1370
FAX 048-767-8385